概要

研究と設備

教育と学生生活

受験生の方へ(学部/大学院)

News

お知らせ

HOME

News お知らせ一覧

News

<戻る

2022/04/26

受賞

【受賞】毒性学分野 博士後期課程3年 坂橋優治氏が日本薬学会第142年会にて学生優秀発表賞を受賞しました(令和4年4月21日)。

近年、人工微粒子であるナノマテリアルの開発・利用が拡大しており、娠期間中での曝露も危惧されます。一方で、NMの安全利用において肝心であるハザード情報の収集は遅れており、とりわけ妊娠中の母体に対する情報不足が世界的に指摘されています。そこで我々は、妊娠維持において重要な役割を担っている胎盤に着目し、中でも胎盤の機能獲得段階で重要な細胞合胞体化過程に焦点を当て、ハザード同定を試みました。その結果、合胞体化誘導時に銀ナノ粒子を共処置することで、細胞内で活性酸素種(ROS)の産生が増大する知見が得られました。さらに抗酸化剤N-アセチルシステイン(NAC)をnAg10と共処置したところ、nAg10による合胞体化の抑制が緩和される結果が得られました。以上より、銀ナノ粒子によるハザード発現にROSが関与する可能性を見出したことから、本学会において発表を行い、今回の受賞に至りました。