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2022/05/17

受賞

【受賞】生体分子制御科学研究分野・細胞生物学分野 博士前期課程 中野草平氏が日本薬学会第142年会にて学生優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました。

 近年、多剤耐性菌が臨床現場や環境中から検出され、問題となっています。薬剤排出ポンプは抗菌薬を細胞内から排出し、多剤耐性を生み出す原因となっています。同時に、薬剤排出ポンプは生理基質を排出し、細菌の病原性にも関与していることが明らかになってきました。
 サルモネラにおける薬剤排出ポンプMacABは薬剤耐性と病原性に関与していることが知られています。一方で、その発現量が主要な薬剤排出ポンプと比較して極めて少なく、その発現調節の解明が課題でした。
 本研究においては、転写終結に関与するRho因子を阻害する機能を有するRofがmacABの発現を促進することを明らかにしました。この成果が薬剤耐性菌のさらなる理解に繋がることが期待され、受賞に至りました。