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2023/11/10

受賞

【受賞】酵素反応解析学研究室 博士前期課程2年 西田朱里氏が第73回日本薬学会関西支部総会・大会にて優秀ポスター発表賞を受賞しました(令和5年10月20日)。

活性酸素種(ROS)は反応性の高い酸素種を総称したもので、一口にROSといっても多種のROS分子が存在し、各ROS分子の安定性や反応性は多岐に渡ります。しかしながらROSの生体内作用に関する研究ではROSを一括りに捉えたものが多く、個々のROS分子に着目した研究は多くありません。そこで我々は、特定のROS分子の消去による比較法を用い、各ROS 分子の生体内作用を解明することを目指しています。本研究では、生体内に存在する「サイトグロビン」を用いたタンパク質工学的アプローチと大腸菌を用いたバイオパンニングを組み合わせた新たな実験系を確立しました。そしてROSの一つ「ペルオキシナイトライト」を特に高活性に消去する、新規ROS 消去タンパク質の作製に成功し、本学会にて発表を行い受賞に至りました。本研究成果は、ROSの生体内作用の一つ「ROSシグナル」の機能解明の発展に繋がると期待されます。