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2022/11/02

受賞

【受賞】天然物創薬学分野 博士前期課程1年 佐藤航平氏が日本生薬学会第68回年会にて優秀発表賞を受賞しました(2022年9月28日)。

細胞外小胞エクソソームは、細胞間の情報伝達の役割を持つ。また、脂肪組織由来間葉系幹細胞(ADMSC)から産生されるエクソソームは、皮膚繊維芽細胞のコラーゲン産生等を活性化させることが報告されている。このことから、ADMSCのエクソソーム産生を促進する化合物は、皮膚の老化抑制や美肌効果を示すことが期待される。今回我々は、lucyoside Hなど、数種のオレアナン型トリテルペンサポニンに ADMSCからのエクソソーム産生を促進する活性を見出し、その活性の詳細、構造活性相関を明らかにした。さらに、化合物処理した ADMSC由来のエクソソーム含有画分が、化合物未処理のそれと比較して、ヒト皮膚繊維芽細胞のコラーゲン産生を活性化することを明らかにした。これらの知見は、オレアナン型トリテルペンサポニンの新規生物活性の発見と新規化粧品素材の開発に繋がる研究であり、これらのことが認められ今回の受賞に至った。