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研究成果 【プレスリリース】最新鋭気象レーダーによる3次元・試験観測情報をリアルタイムに公開

電気電子情報通信工学専攻・牛尾研究室では、吹田キャンパスに設置されているフェーズドアレイ気象レーダーのリアルタイムデータを提供する「雨雲どこナビ」を、2022年7月1日より一般公開します。

フェーズドアレイ気象レーダーは128本のアンテナを用いることで、従来より高速かつ高密度な3次元の雨雲観測を行うことが出来ます。国立研究開発法人情報通信研究機構、株式会社東芝、および大阪大学の三者による共同開発で、初号機は2012年に吹田キャンパスに設置されました。これまで試験観測を続けており、そのデータはフェーズドアレイ気象レーダーの性能向上やデータの利活用の検討など主に研究開発用途に用いられてきました。

今回、この最新鋭のレーダーによる観測データを一般の方々にも活用していただくべく、クラウドファンディングによって資金を調達し、「雨雲どこナビ」としてリリースいたしました。

雨雲どこナビ (2022年5月22日の事例)

<牛尾教授のコメント>
本プロジェクトは、世界最高性能のフェーズドアレイ気象レーダーによって観測されたデータを広く社会に公開し、役立てて頂くことを目的として開始されました。クラウドファンディングでご支援を頂きました多くの支援者の方々に御礼申し上げます。このレーダーは2012年に大阪大学吹田キャンパスに設置され、これまで多くのプロジェクトで中心的な役割を果たしてきました。この度、2022年度に最新型へリニューアルされることになり、研究のみならず一般市民の方々に公開し、頂いたご意見を最新の研究にフィードバックすることも目的の一つとなっています。出来るだけ多くの方にご覧頂き、少しでも多くのご意見を頂ければと思っています。どうかよろしくお願い申し上げます。

雨雲どこナビ※2022/7/1 AM11:00リリース予定

牛尾研究室HP