News
大阪大学の学内連絡バスに完全ゼロエミッションの電気バスを運行開始  ~関西電力、阪急バスとの産学連携による実証実験~
2021.10.6 Wed
  • ALL

大阪大学の学内連絡バスに完全ゼロエミッションの電気バスを運行開始  ~関西電力、阪急バスとの産学連携による実証実験~

大阪大学は、関西電力株式会社及び阪急バス株式会社との産学連携による実証実験で、10月1日から学内連絡バスに電気バスを導入しました。現在、大阪大学では3ヵ所のキャンパス(吹田、豊中、箕面)を結ぶ学内連絡バスを運行しており、授業の履修、課外活動、業務上の移動手段として利用されています。

今回の実証実験は、最適な充放電システムの構築に向けて、2021年2月16日から約2年間実施されるもので、大阪大学大学院工学研究科モビリティシステム共同研究講座で気温や運行状況のデータ等を活用しながら最適な充放電システムの構築に向けたアルゴリズムを算出・検証し、また、関西電力では電気バスの充放電が最適となるエネルギーマネジメントと蓄電池を遠隔制御するVPP(仮想発電所)の実証を行い、また、阪急バスは大阪大学の学内連絡バスに大型電気バス2台を導入して運行を行います。

電気バスは、実質的に再生可能エネルギー100%の夜間電力を利用して充電され、完全なゼロエミッション化を実現します。また、運行を行わない時間は電気バスの蓄電池からバス営業所に放電を行い、災害などによる停電時にも、バス営業所の一部に電力を供給することになります。今後一般路線での走行も計画されています。
9月30日には、電気バスの出発式が大阪大学吹田キャンパスで、感染症対策を行いながら挙行されました。式典では、田中敏宏理事・副学長はじめ主催者挨拶のあとテープカットが行われ、関係者と報道陣の試乗会が行われました。

世界全体がカーボンニュートラルの早期達成に向けて歩みを進める中、SDGsへの取組みを推進する大阪大学においても教育・研究・運営の全般に渡るカーボンニュートラルへの貢献は重要であり、今回の電気バス導入は脱炭素化への貢献とともに、学生にカーボンニュートラルの時代の到来を感じさせ、その知的好奇心を刺激する大変重要な取り組みとなるものです。

IMG_20210930_102553.jpg
2021年9月30日 電気バス 充放電システム構築に向けた実証実験 出発式

IMG_1703.jpg

IMG_20210930_110258.jpg


share !