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2023/11/10

受賞

【受賞】毒性学分野 学部4年 奥野和香子氏が第73回日本薬学会関西支部総会・大会にて優秀ポスター賞を受賞しました(令和5年10月23日)。

妊婦や胎児は化学物質に対して脆弱であるため、妊娠期における化学物質曝露に起因した妊娠転帰の悪化が懸念されており、その安全性評価が重要です。その点、化学物質曝露に起因する生殖発生毒性について、母体と胎児をつなぐ胎盤の機能の観点から評価した研究は未だ乏しいのが現状です。そこで本研究では、モデル化学物質として、催奇形性が報告されているにも関わらず、妊婦が使用するケースが存在し、その胎児毒性発現機序が未解明であるバルプロ酸を選択し、胎盤の形成や機能獲得に重要な合胞体化に着目した影響評価とその機序解明を試みました。その結果、バルプロ酸が胎盤細胞の合胞体化を抑制し、合胞体化に関連する各種分子の発現を抑制し得ることを明らかとしました。以上より、バルプロ酸が胎盤形成に及ぼす影響に関する新たな知見を得たことから、本学会において発表を行い、今回の受賞に至りました。