【受賞演題】Robo4が感染症病態の悪化を抑制する新規メカニズムの探索

血管の内腔を覆う内皮細胞は、病原体感染により誘導される炎症応答を制御するため、感染症の新たな治療標的となると期待されています。血管内皮細胞に特異的に発現するタンパク質であるRobo4は、これまでに感染症病態を抑制することが知られていましたが、そのメカニズムの全容は不明でした。今回の研究では、Robo4がウイルスの増殖を抑制するタンパク質群の発現を促進することをその分子メカニズムとともに明らかにしました。血管内皮細胞が感染症病態を抑制する新たなメカニズムを提案できたことが評価され、今回の受賞に至りました。